
マラソン大会の中止で返金なしの対応について気になっている方のために、この記事を書きました。
こんにちは、『butterflybluefor』です。
私は年6回マラソン大会に出場する市民ランナーです。
今回は『マラソン大会中止になって、返金なし!ランナーはどう思っているのか』について紹介いたします。
返金しないことに怒り、自分の意見を主張したくなる気持ちはよくわかります。
実際私もエントリーした大会が中止となり、返金なしでした。
でも批判してばかりでは何も変わりません。
『返金しろ。』といっているだけでは、何も知らないのではと思われてしまいます。
なぜ返金しないのか、他のランナーがどう思っているのか理解して、自分の意見を伝えましょう。
なぜ大会中止で返金なしなのか、他の人はどう思っているのかはこちらです。
返金しないは法律上問題ない!エントリー規約には書いてある

一番知りたいのは、大会中止における返金なしは法律上問題ないかということです。
問題ないです。
エントリー規約や大会規約に書いてあるからです。
- 東京マラソン
エントリー規約第13条
積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。
(引用元:https://www.marathon.tokyo/participants/guideline/)
- 名古屋ウィメンズマラソン
⑫地震・風水害・降雪・事件・事故・疫病等による中止の場合、参加料の返金はいたしません。
(引用元:womens-marathon.nagoya/outline/general/)
- 静岡マラソン
主催者の責によらない事由(地震・風水害・降雪・事件・疾病ほか)で大会が中止になった場合、参加料の返金等は一切行いません。
(引用元:www.shizuoka-marathon.com/entry/)
いくつかの大会の規約を見てみましたが、今回のコロナでの返金なしは法律は問題なしであることがわかります。
今回の中止を知った時思いついたのは、2017年の横浜マラソンでした。
台風接近で、横浜マラソンの中止が決定しました。
その日私は『しまだ大井川マラソン』をエントリーしていました。
すごい台風がくるとニュースになっており、中止になるのでは不安でした。
朝、問題なく決行となりましたが、大雨で走ったことを覚えています。
同日には水戸黄門マラソン、富山マラソンなどもありましたが、中止にはなりませんでした。
でも横浜マラソンは前日での中止発表でした。
ランナーの友人は、もう横浜のホテルにチェックインしており、『観光する。』と開き直っていました。
このときも、今回の東京マラソンと同じで、返金なし、来年の出走権は優先的ということになりました。
でも今回のように大騒ぎになりませんでした。
そのとき友人は『まぁ走っていれば、こんなこともあるか。来年走ろう。』と言っていました。
これを思い出して、ふと思ったことがあります。
ほかのランナーの人とも話しましたが、東京マラソンが初マラソンだったらどうでしょう。
来年の出走権があっても、1年後まで練習し続けることはできるのでしょうか。
実は実際マラソンを続けられる人の割合については、
調査によると、1年以上ランニングを継続できたランナーは23.6%と少数派だ。反対に6カ月以内に走るのをやめてしまった「燃え尽きランナー」は68.0%に達した。もっと細かく見てみると、1週間以内が12.0%、1週間~1カ月が19.1%、1~3カ月が21.8%、3~6カ月が15.1%という数字が並ぶ。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/30060)
と書かれておりました。
継続できるのは23%です。
来年の出走権があっても走らないかも、という方が多いのです。
市民ランナーの方ももちろん、返金してほしいですが、東京マラソンのために走ろうと思っていた方は、対応に疑問がでます。
ほかの大会でもそうです。
そして何より、お金はどうなっているのかという問題です。
しっかりと伝えられいませんが、パンフレット、参加賞の発注はもうしていますから、お金は使われてしまっています。
実際私は日本平さくらマラソンにエントリーしていましたが、先日パンフレットと参加賞が届きました。
この時点で返金があっても全額の返金は無理です。
大会中止における、返金なしは法律上問題ありません。
またコロナにおける、中止返金なしがはじめてではありません。
ランナーの人は返金問題の考えは3パターンに別れている

私のまわりのランナーさん、ランナーさんのブログなどからランナーの方の考えは3パターンに別れます。
- 返金してほしい
- 使ってしまったお金を知らせ、残りを割って返してほしい
- 返金しないのはしょうがない
ブログやSNSで声をあげているランナーが多いです。
返金しないことをおかしいと思っている方は、声をあげようとあおっている人もいます。
満額は無理でも、残っている金額を知らせ、残りを割って返金してほしいという方もいます。
返金しないのはしょうがないという人は、お金が残っていないことをアピールしています。
何が正しいのかわかりません。
ランナーのなかでも意見はわれています。
でも全額返金という意見は少ないように感じます。
『しっかりと使った金額を明記してほしい。』という意見が多いです。
すべての大会が返金なしというわけではありません。
あおもり桜マラソンでは、
【今後の対応】
参加申込者へは、2021年「あおもり桜マラソン」への出場権を繰り越します。
ただし、出場権の繰り越しを希望しない場合は、参加料から記念品(参加賞・完走賞)の製作及び送付に係る実費相当額を差し引いたQUOカードと記念品を送付します。
(QUOカード:フルマラソン…5,000円/ハーフマラソン…3,000円/10㎞…1,000円)
(引用元:https://aomori-sakuramarathon.com/information_20200324.html)
となっております。
これはびっくりしました。
返金なしが多い中、返金ありの対応に驚きました。
返金しないのはしょうがない、そういうわけではありません。
お金は返してほしいが、運営側のこと、規則からしょうがないと伝えたいのです。
返金しろというだけの人に、クールダウンしてほしいという気持ちがにじみ出ていました。
私も返金はしてほしいですが、『返金しろ。』という風潮は悲しくなります。
大会にでるとわかりますが、運営の方に感謝します。
大会がなくなって困るのはランナーだけではありません。
観光や宿泊でうるおうはずだった街や市は厳しい状態になっています。
返金なしでつらいと思いますが、大会にむけて練習したことは、無駄ではありません。
大会に向けて、ペースを考えたり、当日走る服を考えたりすることは楽しかったはずです。
私も今回のために新しいランニングパンツを買いました。
今は次の大会にむけて、使おうと大切にしまってあります。
中止によって、次の大会で新しいランニングパンツデビューをしようと、楽しみになっています。
ランナーの人にもいろいろな考え方があります。
でも運営側も必死です。
それをわかってほしいです。
まとめ
今回は『マラソン大会中止になって、返金なし!ランナーはどう思っているのか』について紹介いたしました。
返金しないは法律上問題ない!エントリー規約には書いてある
- 中止で返金しないのは法律上問題ない
- 大会中止で返金なしは今回ははじめてではない(最近のことでは2017年横浜マラソンが台風のために中止)
ランナーの人は返金問題の考えは3パターンに別れている
ランナーの考え方は3パターンに別れる
- 返金してほしい
- 使ってしまったお金を知らせ、残りを割って返してほしい
- 返金しないのはしょうがない
私も東京マラソンではないですが、大会に向けて練習していました。
準備して、大会を楽しみにしているなか、東京マラソンの中止が決定しました。
どんどん大会の中止が決まり、10月の大会もエントリー前に中止発表しています。
ランナーにとっては厳しい状況ではあります。
でも大会側をせめるだけにはならないでください。
運営している人たちも必死に準備してくれていました。
また、みんなが楽しく走れ、運営の方たちも笑顔になれるときがくる日がきます。
返金はしてほしいですが、自分の意見だけを押し付けないようにしてください。